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  • 源津 憲昭/NorthQuest

P-03. 問題の構図を見える化する

更新日:2020年12月2日

問題解決は何が問題なのかはっきりさせることで大きく流れがきまります。今日は、目で見てわかりやすい問題の表現について考えてみましょう。



相手と話がかみ合わない

何かの問題をひとと話し合ったとき、話がずれてうまく通じなかった経験はありませんか?ときには問題そっちのけで感情的な意見の対立になったことはありませんか。


これでは、多くのひとが関わる仕事や地域の問題のとききっと苦労するでしょう。



問題をチャートに書く

問題解決の流れで最も重要なのははじめに何が問題なのかはっきりさせることです。おすすめはそれを目で見てわかりやすく表現することです。ちなみにこの作業を見える化と呼ぶことが多いです。


下図はもっとも簡単な問題の構図(成り立ち)をチャートで表現したものです。「現状」と「目標」と「解決策」のなかに短い文章を入れて表示したものになります。


図の中に書き入れる内容を説明します。

  1. 「現状」は、いま何かが望ましくないことになっている、それを表示します

  2. 「目標」は、この何かを今後こうしたい、それを表示します

  3. 「問題」は、「現状」と「目標」を比較できるように両者の差(ギャップ)を表示します

  4. 「解決策」は、このギャップをなくす、あるいは減らすための打ち手を表示します

  5. 「アクションプラン」は、打ち手の実行計画になります・・今回は省略


たとえば、短い文章の具体的な事例はこうなります。『』内が書き込む内容です。

  1. 『今年の売上が800万円に減』「現状」

  2. 『毎年1000万円の売り上げが必要』「目標」

  3. 『200万円の減収、来年の回復が必達』「ギャップ=問題」

  4. 『そのための打ち手?』「解決策」



相手と話がかみ合わない(つづき)

相手と話がかみ合わない例を挙げてみましょう。

  1. 問題がはっきりしないのに「解決策」のアイデアだけが先行する。「現状」と「目標」が判らないので「解決策」の効果はわかりようがありません

  2. 「目標」がはっきりしないのに「解決策」のアイデアだけが先行する。「現状」の理解も中途半端の可能性があります

  3. 「現状」と「目標」がはっきりしているが、「解決策」でやりたいことや思いつきが先行する。これでは問題が解決する可能性は低いです

  4. 以上ができているのにおかしい場合は、問題をもっと小さく分解が必要です・・今回は省略


まとめると、問題について相手と話がうまくかみ合わないときに次のように提案するとよいでしょう。

  1. 何が問題なのかはじめにきちっと話し合い、書き出しませんか?「現状」

  2. 何をどうしたいのかはじめにきちっと話し合い、書き出しませんか?「目標」

  3. その解決策(アイデア、事業)で何が良くなり解決しますか?「解決策」「現状」「目標」



ワンポイント

つぎのことは大事なので、あとのブログで事例をつかって説明します。

  1. 「現状」「目標」「ギャップ」は比較できるよう短い言葉で表します

  2. 「問題」と「課題」は正確に言えば大きく違います

  3. 大きな問題は小さく分解したあと今回と同じに見える化します

 

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