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  • 源津 憲昭/NorthQuest

P-14. WORST CASEを考えないDNA、これに飲みこまれない

更新日:2020年12月2日



コロナウイルス(COVID-19)にたいする日本社会の動きは、大前研一氏の問題解決の3原則から外れています。それは私たちのDNAなのでしょうか?空気を読まず、最悪の事態を理解して、現状を改革することが大事です。今回、この事例と3原則の関係を検証してみましょう。


原則1.すべての問題は解決できる、という強い信念を持て

強い信念を持っているリーダーは行動を見ればわかります。

第二次世界大戦におけるチャーチルの言葉はこれからの苦難を国民に呼びかけています。




原則2.常に「What, if...... ?」と考えよ



わたしはCOVID-19の問題は、いまの日本社会にふたつとも当てはまるとおもいます。2020/4/16時点で。


  • 前半は、政府がコロナウイルスの感染の収束の見通しを示せていないこと

  • 後半は、政府がコロナウイルスの感染の最悪ケースの見通しせていない


昨日(2020/4/15)ようやく、西浦博(北海道大学教授)がシミュレーションによる試算を公表しました。しかし、公式データとしてすべての政策の根拠になっているわけではありません。国民に自粛を呼びかけた効果がでないので、危機感を持たせる効果はあるでしょう。




原則3.原因と現象を混同するな



わたしはこれもCOVID-19の問題に当てはまっているとおもいます。起きた現象に場当たりで対処すると問題が深刻になることが多いとおもいます。


  • 政府は、毎日の新規の感染者数だけを見て、増えたから学校を閉鎖するとか、いつごろになったら経済活動をもとに戻すかといった、議論に見えます。

  • PCR検査とか医療体制の確保、あるいはロックダウンなど根本の原因をつぶすため、国全体がひとつのマスタープランに沿ったオーケストラのような動きになっていないと思います。



アメリカの事例

アメリカは大変な状況でトランプ大統領も混乱しているように見えますが、統一したシステム的なデータが国全体を動かしていることも事実です。


まとめ

  • コロナウイルス(COVID-19)の問題に対する日本社会の動きが、大前氏の言う3つの原則とかけ離れていることを説明しました。

  • これはコロナウイルス(COVID-19)に限らず、日本社会に染み付いたDNAだと思います。人口減少の問題、エネルギー転換、第4次産業革命への対応、食料自給率の問題など抜本的な改革ができない風土があるのです。

  • その風土は、教育や家庭を通じて脈々と引き継がれています。



  • あなたは地域社会や会社の変革者として、このDNAに飲み込まれないようにしなければなりません。そのために、問題解決の3原則でものを見る、忖度しない、空気を読まないことが大事です。

  • そして、今の出血を止めるための対処(現象への対処)と同時に、このままなら最悪どうなるか、いま何をなすべきか考える。そういう習慣をつけることを考えてみましょう。

Noriaki Gentsu @NorthQuest

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