• 源津 憲昭/NorthQuest

S-01 論理思考からシステム思考ヘ


システム思考は、表に見える問題は内部の見えないところの動きに原因があると考えます。 つまり、ものごとの表面的な現象に反応せず、本質に働きかけて大きな変化を起こすことができる考え方です。

人口減少や、アフターコロナの地域課題など、論理的な分析で歯がたたない複雑な世界にどう向き合えばよいでしょうか。環境負荷と生態系、持続的な企業経営などで実用されている「システム思考」が使えそうです。



論理思考と分析


2000年頃から日本のビジネス界に問題解決のための「論理思考」(Logical Thinking)が拡がりました。


ものごとを細かく分解して全体の性質を理解する、西洋の哲学や近代科学の考え方から来ています。原子やDNAのはたらきを理解したり、組織や社会の機能を設計するときのもとになる思想です。


ちなみに、ものごとを細かい要素に分解して全体を理解する科学の方法論を分析(analysis)と言います。


この考え方は、生態系や環境、地域社会の課題など複雑な系(システム)に対して限界があります。

  • 細かい要素に分解すると、内部の要素のつながり情報が見えにくくなる

  • 問題の要素を変えたとき、ほかへの副作用が予測しにくい

  • 全体は、分解した要素の寄せ合わせ以上にならない・・創造的な解が出にくい


論理思考は、機械を分解して壊れたパーツを取り換えるとか、売り上げの落ちた地域や販売ルートを急いで強化するなど、さほど複雑でないシステムに有効です。



システム思考と統合


生態系や環境、地域社会の課題など、内部の要素(パーツ)が複雑につながったシステムには、ものごとをマクロに見ていく「システム思考」が適しています。

  • システムの中のパーツは密接につながり合っていて、分けて扱えない

  • パーツはシステム全体の動きとの関係でのみ説明できる

  • 内部のパーツのつながりを変えることで、システム全体として新しい動きを出現(emergence)させる可能性がある

ちなみに、ものごとの細かい要素を全体の動きとの関係で見つめる科学の方法論を統合(synthesis、または合成)と言います。分析(analysis)の反対です。


いくつかの異なる音源を合成し、新しい音を創るシンセサイザー(synthesizer)の語源といえば親しみがあるかもしれません。


なお、「論理思考」と「システム思考」は排他的なものでなく、課題によって補完的に使い分けるのがよいとされています。


まとめ

  • システム思考は、表に見える問題は内部の見えないところの動きに原因があると考えます。

  • つまり、ものごとの表面的な現象に反応せず、本質に働きかけて大きな変化を起こすことができる考え方です。

  • これを実感できるツールのが、氷山モデルです(ブログS-02にて)



Noriaki Gentsu @NorthQuest

参考文献:

なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか? 東洋経済新報社 枝廣淳子、小田理一郎

システム思考教本 東洋経済新報社 枝廣淳子、小田理一郎

世界はシステムで動く 英治出版 ドネラ・H・メドウズ、枝廣淳子訳



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