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S-06 時系列変化パターン~課題設定の見える化

源津 憲昭/NorthQuest

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着目する課題の変数を、増やす力と減らす力に分け、深いところの構造から発生するメカニズムを見える化したのがループ図となります。

時系列変化パターンは、課題設定を見える化し誰とも共有できるツールです。課題設定で着目すべきことを、増えたり減ったりする変数として、過去~現在~未来の時間軸であらわし、「いまのままなら将来こうなってしまう、目標としてこうしたい」と定量的なイメージを課題として見える化し共有します。




時系列変化パターン


システム思考では、人口が減っている、体重が増えている、人気が落ちているなど課題について判っている事実を時系列変化パターン(BOT, Behavior over Time)と呼ぶグラフに現わします。


fig-1
図1ー時系列変化パターン |課題について判っていることを5つの要素に整理してグラフ化します。➀縦軸の変数は着目する量(定性も可) ②横軸は時間軸:過去(推定)~現在~将来(目標達成時) ③過去から現在までのおよその動き ④予想される将来の動向 ⑤変えたい将来の動き

図1は「時系列変化パターン」のサンプルです。人口減少の問題を事例にします。縦軸は人口、横軸は時間です。こまかい数値にこだわらず関係者で課題を共有したいイメージを表します。 

  • このまちは10年前からずっと人口が減り続けている ~過去の事実

  • このまま行くと5年後も減っていく ~人口推計データなどによる

  • そこで新しい政策で、5年後の減り方を押さえ、~短期の課題設定

  • 長期的には、人口が均衡するようにしたい ~長期の課題設定(ビジョン)




まとめ

  • 時系列変化パターンは、課題設定を見える化し誰とも共有できるツールです。

  • 課題設定で着目すべきことを、増えたり減ったりする変数として、過去~現在~未来の時間軸であらわしたものです。

  • この変数を、「いまのままなら将来こうなってしまう、目標としてこうしたい」と定量的なイメージを課題として見える化し共有します。

  • この変数を、増やす力と減らす力に分け、深いところの構造から発生するメカニズムを見える化したのがループ図となります。(ブログS-08にて)



Noriaki Gentsu@NorthQuest

 

参考文献:

なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか? 東洋経済新報社 枝廣淳子、小田理一郎

システム思考教本 東洋経済新報社 枝廣淳子、小田理一郎

世界はシステムで動く 英治出版 ドネラ・H・メドウズ、枝廣淳子訳

 

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