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  • 源津 憲昭/NorthQuest主宰

P-05. 問題と課題の違い

最終更新: 2019年6月24日

今回は、問題と課題の違いについて確認しましょう。そのうえで複雑系の問題を解決する手順のモデルを説明します。



問題と課題の違い

問題と課題の違いは、組織のマネジメントでは重要です。ちなみに、ISO9000やそれに対応した JIS規格にも定義されています。つぎにわかりやすく書き直してみます。

  • 問題とは、規格とか制度、あるいは資格試験など決まっているレベル、社会通念のレベル、あるいは個人の希望レベルなどの目標となるものに対し、現状が届かない状態です。当事者がアクションするまでその問題はずっと問題のままです。

  • 課題とは、たくさんある問題のなかから、当事者の意志で克服すべき問題を選び適切な目標を設定したものとなります。つまり課題はあなたの意志をあらわしています。

※ 参考:P03. 問題の構図を見える化する


課題を設定する

問題と課題の違いを理解するため、あなたの会社が赤字になった問題に対し課題を設定してみましょう。(図1)

  • いつまでに黒字化するか、目標期限を設定します

  • 黒字化の利益額の目標はいくらか、目標レベルを設定します

たとえば、今年度の利益が(-1億円)で来年度の目標利益が(2億円)とすれば、会社全体の課題は「来年度利益3億円アップ」となります。なお課題の設定(内容、目標レベル)は社長の考えで変わることに留意しましょう。


図1.複雑系の問題を解決する手順のモデル



課題を分解する

設定した課題を達成する秘訣は課題を適切に分解することです。適切とは、分解した課題が達成すれば全体の課題が達成する関係となるように目標を割り振ることです。(図1)

  • 輸出の売上高を増やして粗利+1億円

  • 材料原価を合理化して+1億円

  • 販管費のうち人件費を合理化して+0.7億円

  • 販管費のうち経費を合理化して+0.3億円

これで、社長の掲げた「来年度利益3億円アップ」という会社の課題、各部署が掲げる4つの個別課題が紐付いたかたちとなります。各部署はアクションプランをつくって個別課題を達成すれば、「利益額3億円アップ」という会社の課題が達成されるかたちができました。


このように大きな問題に対して、組織全体の中核的な課題を設定し、実行にあたってはいくつかの個別課題に紐付けて分解し、さらにアクションプラン(PDCA)と連動させる。これはビジネスの世界で普通に行われ、起業や新規事業においても同じです。



複雑系の問題は課題指向で

ところが非営利の世界、たとえば自治体の公共事業や補助金などは、予算の枠と事業が先に決まって例えば地域活性化などの目的が後付される傾向があります。


これでは人口減少など複雑系の問題に対処できないのでつぎのように転換が必要でしょう。

  • 地域全体の中核的な課題を個別課題に分解

  • 個別課題の達成が全体課題の達成につながる中期マスタープラン

  • 限られた年度予算を個別課題のアクションプランに配分


複雑系の問題の詳細は後日にゆずり、いまは項目例だけ見ておきましょう。

  • 人口減少の問題ー人口流出と人口流入に分解して課題設定→アクションプラン

  • 経済循環の問題ー所得と分配と消費に分解して課題設定→アクションプラン

  • 働き手・担い手の問題ー産業ごとに分解して課題設定→アクションプラン



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